愛とは何ぞや
人間が財やサービスとして流通し続ける世界に疲れた。
殴って殴られてが永遠に続く社会に疲れた。
弱音を吐いてもわかってくれる人などいない。
皆周りはキチガイか自分をモノとして見ているだけの、その時々の都合で敵にも味方にも変わるものだと知っているから誰も本音なんて言えない。
私をモノとして見ている、対価にセックスがほしいだけ、私の見た目に理想を投影しているだけの男に、一時的な鎮痛剤としてすがりたくなる。
でも誰も私を見ていない。目で見えているだけのものに都合のいい何かを反射しているだけ。透明人間になったようで、でもただそれだけのことなのに何故か死にたくなる。
それがわかっていてすがりたくなるのは、みじめだ。
のどが渇くのに周りには海水しかないのと似ている。
これ以上のどが乾かないように、汗をかかないように、なるべく人にふれずに生きていく。そんなことをほとんどみんなが幼いころから繰り返す。
自分も他人も愛していない。見返りがなきゃ、条件がなきゃ、好きになれない。
でも誰も愛していないなら、その見返りは、条件は、いったい誰の利益なの。